交通事故の初期対応~④警察による実況見分に応じ、必ず病院へ行く

実況見分

交通事故が発生し警察に通報を入れると、数分で警察官が到着。警察官は事故現場の処理を行いながら、事故当事者に事情を聴取。これは実況見分と呼ばれ、交通事故証明書や過失割合の決定に非常に重要。相手に遠慮することなく、自分の主張をはっきりと伝える。

警察による実況見分には自分の主張をしっかり伝える

供述調書には納得いくまで絶対にサインしない

警察白書によると、110番通報後のリスポンス・タイム(通信指令室が110番通報を受理し、パトカーなどに指令してから警察官が現場に到着するまでの所要時間)は7.0分とされています。

交通事故が発生し、警察に通報を入れれば数分後には警察官が到着し、事故の処理と当事者への聴取が始まります。

一生に一度あるかないかの交通事故、そして普段は会話することのない警察官を前にして、事故後の興奮や緊張が高まってしまいますが、自分が重大な違反や過失を犯しているわけではなく、交通事故の被害者となってしまった場合には、決して責められることも怒られることもないので、落ち着いて自分の主張を伝えましょう。

以下のポイントを知識として身に付けておけば、さらに自信を持って対応できるはずです。

実況見分、供述調書とは?

まず、普段はテレビドラマなどでしか聞かない用語について説明しましょう。

交通事故後に警察が行う捜査において、事故当事者にとって重要な用語は、実況見分と供述調書です。

実況見分とは?

実況見分とは、警察が、犯罪や事故が起きた場所における犯人、被害者、目撃者その他の位置関係や状況を明らかにすることです。

交通事故においては、事故がどのような原因で発生し、どのようになったかを記録するもので、事故発生直後に事故当事者の立ち合いの元で行われます。

この時に作成される調書は実況見分調書と呼ばれます。

実況見分は、交通事故の被害者と加害者が、お互いの声が届かない程度の距離に引き離され、それぞれ別々に事故の状況聴取が行われます。

被害者と加害者を別々にして聴取を行うのは、口裏合わせを防ぐためという見方もありますが、同じ場所で話を聞いた場合、主張が違っているとその場で諍いが始まってしまうのを防ぐため、という意味があるようです。

裁判において非常に重要な意味を持つ実況見分

実況見分は、警察が刑事訴訟法に基づいて行う証拠収集活動です。

事故が発生した状況や被害の程度を明らかにするため、現場に残された物的証拠についても、その存在や状態を五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)で認識し、事故の真実を発見するために捜査を行うものです。

裁判において、実況見分調書は事故状況を証明する最も重要な証拠ですので、実況見分には最大限の注意を払って応じることが必要となります。

供述調書とは?

実況見分を元に作成された実況見分調書を元に、供述調書が取られます。

交通事故当事者の供述を聴取し、被害者と加害者の同意を取り、双方の署名捺印が行われて成立するものです。

供述調書は警察から検察庁へと送られ、起訴・不起訴の判断が行われます。

実況見分を受ける時は、自分の主張をしっかりと!

まず、交通事故が起こってから警察官が到着するまで、負傷者の救護を行ったり、二次災害を防ぐための措置をしたりする以外は、現場を保存する必要があります。

悪質な加害者が事故発生原因を隠すために行った行為も、しっかりと記録しておき、報告することも大切です。

しかし善良な運転者は、ついつい起こってしまった交通事故の内容についても、無意識に自分の不注意や落ち度をうかがわせるような発言をしてしまいがちです。

また、加害者への気遣いがマイナスに働くこともあります。

自分が見たこと、行ったことを正確に伝える

交通事故の実況見分の場合、下手に自分の落ち度を認める、または示唆するような発言をすると、過失を認めた事になってしまいます。

警察官が到着するまでの間、事故を起こした相手と直接話す時間があり、仕事で車に乗れなくなったら生活できないなどの窮状を訴えられ、自分の主張を弱めてしまうこともありがちですが、後の示談交渉や損害賠償請求において、当然受け取れる金額が受け取れない可能性がありますので、自分の主張はしっかりと言いましょう。

自分の過失を隠して嘘をつき、相手の落ち度を訴えることは薦められませんが、自分の正当性は堂々と警察に伝える事がポイントです。

目撃者の証言は非常に重要!

さらに警察が来るまでに目撃者が見つかっていれば、現場に残り証人として証言してもらえるようにお願いしましょう。

第三者の証言は、事故当事者の言い分よりは信用されますので、自分の主張を通すために非常に重要な存在です。

供述調書は過失割合の判定に大きな意味を持つ。納得いくまでサインはしないこと!

交通事故現場に到着した警察官は、事故当事者と目撃者から事故の状況を聴取し、現場の検証を行って供述調書を作成します。

通常ならば供述調書は後日、現場の所轄警察署へ出頭して作成されますので、事故現場で署名捺印を求められる事は少ないでしょう。

しかし、遭ってしまった交通事故に関する書類にサインや押印を求められたら、いつどんな時でも書類の内容をきちんと読んで確認し、事実と違う事が書いてあったら、サインと押印を拒否することが重要です。

過失割合の判定に大きな意味を持つ供述調書

交通事故後の示談交渉や損害賠償請求に重要な過失割合は、実況見分書や供述調書を元に決められます。

場合によれば、被害者だと思っていたのに加害者になってしまう、または責任を負わされてしまうことにもなりかねないので、正しい調書の作成を求めることが必要です。

供述調書は書き直しを求めることができる

供述調書は、内容に納得がいかない場合には、署名捺印を拒否することができます。

警察の求めに言われるがままに署名捺印することは絶対に避けましょう。

警察に書き直しを求め、しっかりと自分の主張をすることが、正しい損害賠償請を受けるために必要なことです。

一度署名捺印してしまった供述調書の内容を書き換えるのは、かなりの困難を伴うため、最大限の注意をもって供述調書に向き合いましょう。

交通事故現場の実況見分が終わったら、必ず病院に行くこと

交通事故の当事者となってしまったら、何らかの負傷をしていると考えましょう。

事故直後の当事者は興奮状態にあり、身体の痛みを感じないことも多く、落ち着いてから、また数日経ってからようやく痛みが出てくることもあるのです。

被害者となった場合、必ず病院に行っておくことが重要

救急車軽い怪我で救急車を呼ぶことを躊躇する時代ですが、交通事故の場合は別です。

明らかに事故を起こした責任が相手にある場合は特に、自分は何らかの負傷をしているはずだと考えて、実況見分が終わったらすぐに病院に行くべきです。

医師に交通事故に遭った旨を伝え、負傷が明らかな場合は治療を施してもらい、そうでなければ検査をしてもらいましょう。

仕事に戻らなければならないので…、などの理由で後日病院に行って負傷が明らかになると、事故との因果関係を証明しなくてはならなくなるのです。

示談交渉で揉めた場合に、その証明は難しいものだと覚えておきましょう。

実況見分に立ち会えないほどの怪我をしている場合

実況見分は事故責任の所在を決める元になりますので、できる限り立会った方が良いのですが、怪我の状態によっては話をすることが難しい、または事故直後から意識を失って救急車で病院へ搬送されてしまって、実況見分そのものに立会えないケースも珍しくはありません。

また時間の経過に伴い怪我の症状が悪化してくることもあり、そのような場合には実況見分の終わりを待たず、すぐに病院に搬送してもらうように主張しましょう。

この場合には後日改めて警察が負傷者への聴取を行い、供述調書を作成します。

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