嚥下障害~交通事故で起こり得る嚥下障害は、後遺障害認定が可能な症状~

嚥下障害

「嚥下障害」とは、食べ物が飲み込みにくくなる障害

交通事故が原因となることもあり、後遺障害認定を得ることが可能

交通事故による後遺障害の中でも見落とされがちな障害に「嚥下(えんげ)障害」があります。

嚥下障害とは、食べ物や飲み物を、うまく飲み込む事ができない障害のことです。食べるということは人間の基本的な欲求で、日常生活において大きな楽しみのひとつです。交通事故によってその欲求が満たされず、苦しみに代わってしまうのは耐え難い苦痛といえます。

「嚥下障害」は後遺障害等級表には掲載されていない言葉ですが、「準用」の適用によって後遺障害認定を得ることは可能です。但し、「嚥下障害」が起こるほどの交通事故では、他の障害が併せて発生していることが多く、見過ごされがちな障害のひとつです。

弁護士などに相談し、十分な損害賠償を受けるようにしましょう。

(注)本ページを読まれる前に

本ページに記載している症状や治療法は、一般的な知識として覚えておいた方が良いというもので、症状によって自分で判断を行うことや、記載した治療をお薦めするものではありません。必ず医師の診断を受け、適切な診断と治療を受けてください。

交通事故によって起こる、「口」の障害は?

交通事故により頭部に強い衝撃を受ける、あるいは顔面を損傷した時に、「口」に障害が残るケースがあります。

「嚥下障害」の説明をする前に、まず「口」の障害について説明します。

咀嚼や言語の機能障害

咀嚼(そしゃく)とは、食べ物を噛み砕くことです。交通事故によって咀嚼の機能が失われた、あるいは制限されてしまった場合には、後遺障害認定を受けることが可能です。また言語の機能障害とは、4種類の語音(口唇音、歯舌音、口蓋音、喉頭音)が発声できない、または制限されてしまった状態を指します。

これらの後遺障害は、以下の等級によって認定されます。

咀嚼・言語の機能障害に関する等級認定
第1級2号 咀嚼及び言語の機能を廃したもの
第3級2号 咀嚼又は言語の機能を廃したもの
第4級2号 咀嚼及び言語の機能に著しい障害を残すもの
第6級2号 咀嚼又は言語の機能に著しい障害を残すもの
第9級6号 咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの
第10級3号 咀嚼又は言語の機能に障害を残すもの

第1級は流動食以外を摂取できなくなった状態、または4種の語音のうち3種以上の発音ができなくなった場合を指します。

また第4級は、粥食または同様の食事ができない状態、言語に関しては2種の発音ができなくなった場合です。

味覚の機能障害

交通事故によって味覚が失われた、あるいは制限されてしまった状態を指し、以下の後遺障害等級認定を受けることが可能です。

味覚の機能障害も、後述の「嚥下障害」と同様に等級表の規定はありませんが、以下の等級に相当するとされています。

(第12級相当)味覚を脱失したもの

甘味、塩味、酸味、苦味のすべてが判別できない場合

(第14級相当)味覚を減退したもの

甘味、塩味、酸味、苦味のうち、ひとつ以上の味が判別できない場合

歯牙の障害

交通事故によって歯を失った場合に認められる障害で、失った歯の本数に応じて後遺障害の等級が決まります。

歯を失った場合に認められる障害に関する等級認定
第10級4号 十四歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
第11級4号 十歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
第12級3号 七歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
第13級5号 五歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
第14級2号) 三歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

歯科補綴(ほてつ)とは、歯が失われたり欠けたりした場合に、人工物で補うことを指します。

「嚥下障害」とは?

「嚥下」とは、食べ物を認識し、口に入れて噛み砕き、飲み込むまでの一連の動作を指します。その際、健康な時には特に意識をしていませんが、人間は見かけより複雑な動きをしているのです。

食道と気道はつながっている

食べ物や飲み物を噛み砕いた後に送り込む食道と、呼吸をしている気道は、入り口である口や鼻とつながっています。この際、誤飲を防ぐために、さまざまな器官が器用に働いているのです。

舌で食べ物を喉に送り込む時、軟口蓋と喉頭蓋という器官が、食べ物が鼻へ逆流したり、気道に落ちたりしないように閉じます。そして食道が開き、食べ物を胃へと送ります。この一連の動作が、無意識のうちに行われているのです。

神経や筋肉が複雑に動く

食べ物を飲み込む動作というのは、神経や筋肉が意外と複雑な動きをしています。この動作は、延髄にある嚥下中枢神経が反射的に行っており、若くて健康な人間であれば、意識することなく普通に行えます。

ただ健康な人でも、たまには嚥下の反射のタイミングが合わず、むせたりすることあるでしょう。

身体が十分に成長していない幼児や、身体能力の衰えた高齢者などは、食べ物が上手く飲み込めない「誤飲」を引き起こすことがあります。

たまたま失敗したのではなく、嚥下動作そのものが正常にできなくなった状態を「嚥下障害」と呼んでいます。

交通事故による「嚥下障害」

「嚥下障害」は、反応の未発達、もしくは発達障害や老化現象以外にも、交通事故によって引き起こされることがあります。

交通事故が原因で起きる「嚥下障害」は、頭蓋骨骨折や脳挫傷といった、脳や頭部の神経に深刻なダメージを負った場合に起こる可能性があるものです。

食べ物を飲み込む動作を司る、嚥下中枢神経に障害を負ったり、骨折によって顎の噛み合わせが変わってしまったりした場合など、要因はさまざまですが、交通事故を境に嚥下障害が現れることがあるのです。しかし、頭部への深刻なダメージを受けるような大事故だった場合、身体の他の部分にも大きな障害が出てしまっていることも多く、「嚥下障害」を早期に見つけられないことがあります。

後遺障害認定を申請する症状固定の際に、気になる症状があれば専門医を受診し、「嚥下障害」があるかどうの確認した方がいいでしょう。

「嚥下障害」の後遺障害等級

後遺障害等級表には、「嚥下障害」の症状を記した等級はありません。

「口」に関する後遺障害は、前述の通り咀嚼障害と言語障害が定められているだけです。

しかし、「嚥下障害」は、「食道の狭窄、舌の異常、喉頭支配神経の麻痺等によって生じる嚥下障害については、その障害の程度に応じて、咀嚼機能障害に係る等級を準用する」という通達を元に、後遺障害認定を受けることが可能です。

「嚥下障害」の後遺障害等級が準用される等級認定
第1級2号 咀嚼及び言語の機能を廃したもの
第3級2号 咀嚼又は言語の機能を廃したもの
第4級2号 咀嚼及び言語の機能に著しい障害を残すもの
第6級2号 咀嚼又は言語の機能に著しい障害を残すもの
第9級6号 咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの
第10級3号 咀嚼又は言語の機能に障害を残すもの

「準用」とは、その障害の症状が後遺障害等級表には記載されていなくても、最も近似している障害の等級が認められるというものです。

障害の程度によって、機能を完全に失っている場合と、機能を完全に失ってはいないものの深刻な障害がある時、そしてそれに比べればやや軽い障害、に分けられます。

医師としっかり相談し、必要なら弁護士の指導を受けよう

後遺障害認定の等級を決めるのは、あくまでも診察を行った医師です。

しかし、納得のいかない等級申請しかできなかった場合には、弁護士など交通事故の専門家に相談することをお薦めします。

特に「準用」に関しては、一般的には知られていない申請方法なので、経験と知識が豊富な弁護士に依頼するのがよいでしょう。

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