自動車対自動車【2】~追突など、同方向に進む自動車同士の事故における過失割合~

追突事故

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同方向に進む自動車同士の交通事故

追突した方の当事者の「過失割合」が圧倒的に高い

「平成26年中の交通事故の発生状況」(警察庁交通局)によると、事故類型別の状況と特徴において、車両相互の事故は全体の86.8%を占めています。

またその内訳は、追突が36.2%と最も多く、出会い頭衝突が24.5%と続きます。

同方向に進む自動車同士の事故

当事者同士が同じ方向に進んでいた時に起きる事故は、上記の追突と、追越・追抜時衝突になりますが、後者はわずか1.6%ですので、ほとんどが追突事故と言って良いでしょう。またその件数も年間20万件を超えており、無関心ではいられない状況です。

なぜならば、自分がいくら交通法規を守って安全運転を心がけていても、後から追突されたら避けようがないからです。

交差点内で右折のために停車していたら、いきなり後ろから自動車が突っ込んできたとか、高速道路やバイパスなどで渋滞が発生し最後尾についていたら、渋滞に気づくのが遅れた自動車に追突されたといった事故のパターンはよく聞く話でしょう。

このような場合、追突された方には責任はなく、すべて追突した方が悪い、「過失割合」は100:0だと言いたくなる所ですが、このケースではいくつかの修正要素があり、必ずしも一方的に追突した方の責任が100とはいかない場合もあります。

同方向に進む自動車同士の事故における「過失割合」について見てみましょう。

停車中の自動車への追突事故における「過失割合」は?

追突事故の典型的なパターンは、道路上で停車していたところに、後方から走ってきた自動車が衝突するものがあります。この場合は、停車していた自動車が法令違反を犯しておらず、でき得る危険回避措置を取っていた場合の「過失割合」は、基本的に(追突した方)100:0(追突された方)はということになります。

停車中の自動車への追突で、「過失割合」100:0にならないケースは?

それでは、停車中の自動車への追突事故で、「過失割合」が100:0とならないケースを見てみましょう。

例えば停車中の自動車が、駐停車にかかる道路交通法違反を犯していた場合、過失割合が90:10または80:20になることがあります。

道路交通法第44条に定められている駐停車禁止場所に停車していた場合

停車及び駐車を禁止する場所

第44条 車両は、道路標識等により停車及び駐車が禁止されている道路の部分及び次に掲げるその他の道路の部分においては、法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか、停車し、又は駐車してはならない。

一 交差点、横断歩道、自転車横断帯、踏切、軌道敷内、坂の頂上付近、勾配の急な坂又はトンネル

二 交差点の側端又は道路のまがりかどから五メートル以内の部分

三 横断歩道又は自転車横断帯の前後の側端からそれぞれ前後に五メートル以内の部分

四 安全地帯が設けられている道路の当該安全地帯の左側の部分及び当該部分の前後の側端からそれぞれ前後に十メートル以内の部分

(条文は抜粋)

道路交通法第47条に定められている駐停車方法を守っていなかった場合

第47条 車両は、人の乗降又は貨物の積卸しのため停車するときは、できる限り道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。

2 車両は、駐車するときは、道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。

3 車両は、車道の左側端に接して路側帯(当該路側帯における停車及び駐車を禁止することを表示する道路標示によって区画されたもの及び政令で定めるものを除く。)が設けられている場所において、停車し、又は駐車するときは、前二項の規定にかかわらず、政令で定めるところにより、当該路側帯に入り、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。

道路交通法第52条に定められている灯火義務を怠っていた場合

車両等の灯火

第52条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあっても、同様とする。

(条文は抜粋)

以上のように、道路交通法を守っていない状態で駐停車していた場合、またはハザードランプを点滅させていれば避けられたと考えられる場合などには、追突された側にも過失責任があるとされ、90:10、あるいは80:20といった「過失割合」になるケースがあります。

走行中の追突事故における「過失割合」は?

それでは、走行中の追突事故の「過失割合」はどうなるのでしょうか?
走行中であっても、基本的な「過失割合」は、(追突した方)100:0(追突された方)となります。

しかし、前方を走る自動車が不要な急ブレーキをかけた場合には、停車時の事故よりも追突された方の責任がより重く問われる場合があります。

道路交通法第24条に定められている急ブレーキ禁止を犯した場合

急ブレーキの禁止

第24条 車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。

以上のように、不要な急ブレーキは道路交通法で禁じられています。

前を走っている自動車が理由もなく急ブレーキをかけた結果、追突事故が起こってしまった場合は、追突された方にも30%の「過失割合」がつくケースもあります。急ブレーキの理由が正当か、あるいは双方のドライバーに速度違反や居眠り運転などの過失があったかどうかによって、この過失割合は増減します。

しかし走行中の追突事故の場合、十分な車間距離を保っていれば回避可能だと考えられるため、急ブレーキをかけても追突した側の過失の方が大きいとみなされるケースが多いのです。

追い越しによって発生した事故の「過失割合」は?

同一方向に走っている自動車同士の事故で、追突以外でよく発生するのは追い越しに絡んだ事故です。

追い越しは、追い越す方だけではなく越される方も含め、双方のドライバーに速度や自動車の動きに注意を払うことが必要で、ちょっとした油断やルール違反が大きな事故に繋がってしまいます。

追い越しでの事故は、追い越す側の過失割合が大きい

追い越しが原因で起きた事故の過失割合に関しては、基本的に追い越しをかけた方の当事者の過失が重くなっています。

事故を起こした道路が追い越し禁止区間であった場合、追い越しそのものが違反行為ですから、追い越しをかけた方の「過失割合」は基本的に100%になります。

判例では(追い越した方)90:10(追い越された方)になる?

しかし、過去の判例では、追い越し禁止区間であっても、「過失割合」が(追い越した方)90:10(追い越された方)、追い越し可能な道路では80:20になっています。

これは、追い越される方の自動車には避譲義務というものがあり、追い越させないと事故が起こる可能性がある時に、追い越させなかった場合は避譲義務違反とされるためです。

追い越される時にわざとスピードを上げて追い越させなかったケースも含まれるのですが、走行中の自動車同士の挙動を完全に証明することは難しいため、「過失割合」の決定や示談交渉においても、揉める場合が非常に多いとされています。

車線変更が原因で起こる事故の「過失割合」は?

片側二車線以上の道路において、車線変更が原因で起きた事故の「過失割合」は、基本的に(車線変更した方)70:30(車線変更していない方)となります。

車線変更をした方が、ウインカーも出さずにいきなり車線変更を行ったのであれば、車線変更した方の「過失割合」は20%加算され、車線変更をしていない方が初心者・シルバーマークの自動車であれば10%加算されるケースが多いようです。

また車線変更していない方も、速度違反をしていたり、ゼブラゾーンなどを走っていたりしていた場合には、30%を大きく超える「過失割合」となることもあります。

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